【 文系AI人材になる 】勝手に書評コーナー!
勝手に書評第2回目は「文系AI人材になる」です。
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タイトル:文系AI人材になる
著者:野口 竜司 さん
発行:東洋経済新報社
2020年1月
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先日始めた書評コーナーですが、2回目はAI職養成講座をコンセプトにした書籍です。
前回は「考具」という企画系の書籍でしたが、今回はAIに関する書籍。
AI、最近(というか数年前から)よく聞かれるワードですよね。
AIで仕事が奪われるとか、ターミネーターのような世界がやってくる。とか。
軍事産業以外は基本生活を便利にしていくということがベースになっていくと思うので、AIによって助けられることは多くなるんじゃないかなと思ってます。
私も仕事柄AIと謳うWEBサービスに触れることがありますが、これって本当にAIなの?っていうようなサービスも結構あります。
単純に機械学習をさせて統計的に答えを導いているが多かったり(それもAIの一部といえば一部ですが)と、AI=人工知能だとしたら、そこまではいってないよね・・・といった類のものです。
職業柄(多少システム開発に携わったりしてまして・・・)、このあたりの言葉はずっと付き纏っております。
自分は文系あがりなんで、いきなり専門書を読んでもちんぷんかんぷんにんなるので、なんか読みやすいものないかなと探していました。
今回は、AIって何なのか、AIに仕事を取られないようにしたい、AIの事例など活用情報が欲しい。
AIに関連する仕事につくことになったけど、何から調べよう。という少しでも悩みを持つ方におすすめの「文系AI人材になる」について書きたいと思います。
出会いは、発刊当時の2020年1月
出会いというほどのものではありませんが、AI関連のツールを探しているときに、AIについて読みやすく、わかりやすい本ないかな〜と思っていたところ、わかりやすいタイトルだなと本屋で手に取ったのが出会いです。
自分は文系だし、帯に買いてあるAI職養成講座ってなんだろうっていう興味から購入をしました。
AIはExcelくらい誰もが使うツールへ。ということばもがしっくりきました。
内容は?? →ちょっとネタバレ
①AI失職におそれるな。
AIによって職を失ったらどうしよう・・。と考えてしまう方も多いかも。特に銀行の受付とか、タクシーやバス運転手、レジ、書士系とか・・。上げたらなんでも当てはまりそうで、キリがないです。
恐れず共働きをするために、自分がどのようなAIと共存していくのか、5つのパターンに合わせて想定し、準備をしましょう。
という前向きに行動するための下準備情報を与えてくれてます。
②AIのキャリア
AIを作ることができる人は重宝されます。ですが、そんな天才的プログラム頭脳を持っている人ってごくわずか。
仮に作る人が全世界の1%だったら残りの99%は使う側。
だったら上手に使いこなせる人材になりましょうよ。ビジネスを動かすのはAIを上手に使いこなす人材のはずだからそこ目指しましょうよ。
というのがこの本の伝えたいことだと思いました。
AI時代に自分のキャリアをどう形成していこうかとヒントになることが満載。
③AIの基本タイプ(3種)
AIに関して、「分類」と「用語」「しくみ」に分けて解説。
この本で丸暗記しちゃえ。ともいっており用語とかは結構複雑ですが、とてもわかりやすく解説。図解でわかりやすく示してくれてます。
第三章の部分から読んでもいいかも。
④AIの作り方
AIを使う人材になる。といってもAIの作り方は押さえておきましょう。と言ってます。
作り方の理解はしておく必要があるということでちょっと専門的な視点で書かれています。
この部分は何回か読見直して理解していくことをおすすめ。
⑤AIの企画力
AIを使いこなすには企画が必要ということで、企画の作り方のヒントが書かれてます。
これは前編で学んだタイプや型などを、5W1Hに当てはめて考える方法なんかが書かれています。
企画を作るための土台の考え方といってもいいかもしれません。
⑥AIの事例(45の事例)
個人的にはここは「へ〜」となったところです。
日本の事例を中心に世界の事例がわかります。
一年前の情報ですが、今でも全然古くなく、あの会社はこんなところでAIを使っているんだ。と関心するかもしれません。
ZOZOとかJINSとかメガバンクなんかの、自分たちにもとても身近な企業の事例もわかり、面白いと思います。
特に影響を受けた一文
影響を受けたかどうかというと、個人的にはAI人材になろうと考えているので、そこまで影響は受けてはおりません。
ただ、「一番のリスクは、AI失職を恐れて今の仕事に執着しすぎて、身動きが取れなくなることだ」という一文です。
煽っているようにも聞こえますが、準備を始め、どんどん行動しましょうね。と背中を押してくれる一文です。
やっぱり行動しないと先には進めないですもんね。
小さな一歩が未来を開く。ではないですが、前を向いて進むというのが大事だなと。
勝手に書評
ちょっと専門的な部分もあって、簡単には理解できない部分はあります。
ですが、AI人材になるなら必要な知識が得られます。
★★★★☆(四つ星)
最後に一言
AIの世界ってよくわからないけど、どんなこと、もので活用されているんだろう?と
疑問に感じている人でも具体的にわかる書籍です。
今起こっていることを知るだけでもいいんじゃないかと思います。